全国には色々な伝統野菜がありますが、実は座間にもこっそり存在しています。今回は当園で扱う謎の伝統野菜の紹介です。
こんにちは!ツイッターばかりやっているせい、いえ農作業やら本業に追われているせいでブログをまったく更新できない座間ゆたか農園でございます。
前回の6月末の投稿からほぼ3か月ぶり!!たしか前に更新頑張ると言った気がするのですが、頑張ってこのペースみたいです。ごめんなさい来年から本気出します。
それはさておいて、皆さん「伝統野菜」というのはご存知でしょうか。最近少しはやりで江戸野菜や京野菜はもちろん、全国の色々な伝統野菜が有名になってきましたが、実は当園の所在する座間にも「謎の伝統野菜」があります。
今回紹介する野菜は、固定の品種を地域において共同で作っているというわけではなく、主に各農家が個人的に昔から種を取って毎年作くり続けている野菜です。そのため、正確には、一般的な伝統野菜という言葉の意味とは少し異なります。
なので、ここで紹介する野菜は、各農家の庭先の畑で作っている野菜ということで「庭さきの伝統野菜」として紹介いたします。なお、すべて代々受継がれてきた品種不明の謎野菜なので、特に名前はありません。ある意味本当に誰も知らない「伝統野菜」ですね……笑
1.プチプチやわらかモロッコみたいな「インゲン」
インゲンと言えば通常丸みを帯びているものが一般的ですが、こちらは限りなくモロッコインゲンに近い平らなタイプのインゲンです。
しかし、モロッコよりも歯ごたえがあり、なのに身はやわらかく甘みもある、ちょうど普通のインゲンとモロッコの中間のような品種です。
2.大きくなっても美味しい「オクラ」
夏の定番野菜のひとつオクラ。オクラは通常8~10cm前後で収穫し、これより大きくなると筋が入って硬くなる傾向があります。
しかし、こちらのオクラは~14cmくらいでも柔らかく、美味しくいただけます。味も濃く、けれど癖は強くないので、とても食べやすい品種です。ちなみにたまに同じ木に丸オクラが突如発生したりするので、おそらくオクラの原種的なものに近い品種なのだと思います(推測)
3.あまうま「サトイモ」
これは伝統野菜なのか正直よくわからないのですが、うちでずっと作っている謎のサトイモです。毎年種芋を取って、減らしたり増やしたりして生産しています。
おそらく品種が異なるのですが、丸い芋と平たい形の芋があり、平たい方は原種のサトイモに近いタイプと思われます。形に関わらず味は濃く、甘みも強いです。柔らかいのに荷崩れもしにくいので、煮っ転がしや煮物にもぴったり。ちなみに冬場の直売所では一番人気です!笑
なお、同種でヤツガシラの子芋もあるのですが、実はこちらの方が更に甘くて美味しいんです。しかし、現在種芋を増やしている途中なので、直売所にも少ししか出ないレアな秘蔵っ子です。
4.座間在来種「かぼちゃ」
座間の一部農家で生産されている伝統種。見た目は白皮栗カボチャのようですが、少し緑がかったような独特の色合いをしています。また皮は比較的薄く、果肉は橙色です。薄く切ってフライパンで焼いたり、あるいは煮物にするときはやや水を多め(カボチャが8割浸るくらい)にすると美味しくいただけます。
ただ、現在当園では販売用のものは生産しておらず、少しずつ拡張中なので、そのうち直売所にも並ぶと思います。すぐに食べてみたい!という方は座間市の入谷にあるコメディハウス座間にて市内生産者のカボチャくんを購入することができますよ!
今や、あまり特色と言う特色がない我が座間ですが、温暖な気候と相模川の豊かな水に支えられ、古くは県下でも有数の米と野菜の産地でした。
そんなかつての伝統や文化が野菜の種を通じて少しでも受継がれていくといいなぁ、と妄想しつつ今年も種を採りたいと思います。お買い求めは、ぜひ直売所へ!(通販も予定していますが、まだ当分時間がかかりそうです。)
以上、謎のなんちゃって伝統野菜特集でした。