座間ゆたか農園について

座間ゆたか農園とは

当園は、神奈川県座間市にあるミニマム農園であり「たぶん日本で一番意識の低い農家」です。

当園では「オオマジメにずずなし」をモットーに「畑から食卓へ旬をお届けする」ことを営農理念としています。

「ずずなし栽培」の特徴

「ずずなし」は「横着」という意味の神奈川県央地域のやや古い方言。そして、当園が取組むずずなし栽培の基本は「やらなくていいことはやらない」ということに尽き、これがずずなし栽培の名前の由来です。

こだわり1:基本水やりなし(マルチ栽培)

植物の成長に欠かせない3大要素はN・P・K(窒素・リン・カリ)と言われています。しかしそれ以前に必須なのが「水」です。しかし当園では基本的に人為的な水やりは行わず、マルチ栽培による土中の水分や養分の流出を防ぐ方法を採用しています。

しかしここで何より重要なのは「水をわざわざやらなくていいこと」です。もちろん最初の手間はかかりますが、中間の水やりに比べればずっと手間が省けます。

こだわり2:農薬等の使用低減

当園では主に耕運機やトラクター等で除草作業を行います。

極端な病害虫の発生や、周辺圃場への影響がある場合は農薬また除草剤等を使用しますが、主に最低限の使用(神奈川県慣行栽培基準の2分の1以下)に限っています。

そして正直な話、農薬の散布はかなりの重労働&お金がかかる作業なので、やらなくていい場合はやりません。本当に農薬って高いし撒くの面倒なんです……。

こだわり3:緑肥栽培

ずずなし栽培の最も重要な点は、空気中の成分を栄養素に換えたり土壌のバランスを整える機能のある「緑肥」と呼ばれる植物を利用した土づくりに力を入れています。

肥料の散布は上述の農薬同様に重労働&お金がかかります。その点、緑肥は撒いたら勝手に育って、大きくなったらトラクタですきこむだけで肥料にできますから比較的楽です。

良いものは取り入れるのも「ずずなし栽培」

ただし、あくまでも当園は、現代の農薬の安全性や先人の知恵である慣行栽培技術を否定しているわけではありません。むしろ当園の理念に合う技術は積極的に取り入れていく必要があると考えています。

そもそも上述の緑肥やマルチ栽培は、従来から広く用いられている栽培方法の一種です。ただ、当園の「やらなくていいことはやらない」また「自然に任せる」という方針に合致するため、栽培行程に組み込ませていただいています。

なぜ「たぶん日本一意識が低い」のか

このように当園では、前述の原則のもとずずなし栽培を行っていますが、どの行程もあくまでも自然の力を頼りにしています。

そのうえ私たちは、肥料はおろか水さえやらないので「ほったらかして」栽培していると言っても過言ではありません。明らかに「ずずなし(=横着)」な栽培方法です。

そしてすべてが「やらなくて済むなら、やらなくていいんじゃないか」という、とても低い意識から生まれているので、当園は「たぶん日本で一番意識の低い農家」と自称させていただいています。

オオマジメにずずなし、とは

このように、やらなくていいことをできるだけ辞め、その時間を品質管理に回すようにしています。そして自然の力を借りて放任するからこそ、土づくりの行程から始まり、マルチの施工や除草管理など、人間が手を加えられ得る部分には誠心誠意取組み「オオマジメに」ほったらかしています。

そういった意味を込めて、私たちは「オオマジメにずずなし」をモットーとさせていただき、基本ずずなしでも取組むべき作業や品質管理には熱意と責任を以て取組んでいます。

私たちの使命とちょうど良い規模

私たちは有機、慣行を問わずすべての先人の知恵を尊敬するとともに日々学習し、当園の理念と目標に合致するものは、積極的に使わせていただきます。

また、当園の所在する座間の農業は典型的な「都市型農業」であり、規模ではとても各産地様には到底及びません。しかし都市型農業の一番の利点は、生産者とお客様の距離が近いことです。さらに幸いにも市街地が密集する当地座間には、産地には及ばぬまでも未だ田畑を中心とする潤沢な自然環境も残されています。

この都市に隣接した自然環境のなかで「ひと味違う」作物を育て、生産者からお客様へできる限り素早く直送することで、旬なものを旬なうちに食べていただけるようにすることが当園の使命だと考えています。

また地域の特性上田畑の規模こそ狭いですが、私たちにとっては、緑肥を利用し、農薬の使用も低減できるくらいの規模が「ちょうど良い規模」なのかもしれません。

 

この先、お客様や地域の方々、また支えてくださる多くの皆様へ僅かでも恩返しができるよう、ちっぽけな若造農家なりに頑張っていきたいと思いますので、今後とも何卒、座間ゆたか農園をよろしくお願いいたします。